たまもの

2004年3月17日 読書
ISBN:4480876162 単行本 神蔵 美子 筑摩書房 ¥2,800

表紙で泣いている女性は作者で写真家の神臓美子である。
写真集であり心情を思いっきり吐露している、随筆と言うべきか?
写真というのは絵のように良い意味でのあいまいさや、文章のような情景を想像する隙を与えない。
そこにその事実がある、という絶対的な瞬間を切り取る。
逃れようも無い事実を自分自身に突きつけて、彼女はそれを「たまもの」だという。

初めて読んだ時はなんだか見てはいけない物を見てしまった、という気分になった。
二度目は読むのが辛かった。そこまでして…という気分になった。

それでも彼女は写真をとることをやめないのだろう。
逃れようのない事実を撮り続けるのが写真家なのだろうと、そう思った。

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